土木用語に見られる身近な生き物(ネコ)

「ネコで運ぶしかないか・・・」作業員の呟きが聞こえる。
ネコとは、土砂や練り上げたばかりのコンクリートなどの資材を、人の力で運搬するための道具です。「一輪車」や「手押し車」という呼び方が正式なようですが、工事現場では「ネコ」や「ネコ車」と一般的に呼ばれます。逆さに伏せるとその姿が丸まったネコの背中に似ていることからネコと呼ばれる説や、猫が通るような狭い場所を通ることができることからネコと呼ばれる説などがあります。スケールの大きい土木工事現場でも、いつもは力自慢の建設機械が通ることができない狭い場所があります。そんな場所をたくさんの荷物を背負ったネコたちが、軽快にすり抜けていくのです。

 

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